2019.11.21
寒い時期こそ⛄ 酒造見学
今回はJR帯解駅から徒歩10分、奈良豊澤酒造さんにお邪魔させていただきました!
こちらでは「豊祝」をはじめとする日本酒や、ゆず酒・うめ酒などの飲みやすいお酒まで幅広く製造しておられます。
「蔵元 豊祝」の看板が目印です。
初めに、代表の豊澤様から日本酒に関するお話をお伺いしました。
個人的に驚いたのは日本酒の旬。
最近ではスーパーなどで通年取り扱われていることもあり、日本酒に旬があるとは
考えたこともなかったです…!
日本酒の旬は冬。その理由としては
①新米が手に入るから ②お酒を低温で発酵させるから 。
近年の主な理由としては①だそうで、お米が日本酒にとってとても大切であることがうかがえます。
ですが、本当においしい日本酒を作るには材料にこだわるだけでなく酒作りの各工程にもこだわることが
大切であると豊澤様はおっしゃっており、日本酒作りに対する熱い思いが伝わってきました!
次に、製造現場を見学させていただきました。
こちらは洗米場。積んであるお米はよく見ると「酒米」と書いてあります。
これは「酒造好適米」という、名前の通り酒作り用のお米で、普段私たちが食べているお米
よりも
たんぱく質・脂質が少なく、そのぶん雑味(苦味、舌に残るざらざら感)が少ないお酒が作れるそうです。
↑壁の奥に洗米用の機械があるそうです。 ↑酒米。物凄い量です…!
また、日本酒作りに使われるお米は玄米から仕入れ、そこから表面を削っていくそうで
外側を3割削る:本醸造
4割削る:吟醸
5割削る:大吟醸
と、表記することができます。ちなみに「豊祝 大吟醸」ではその基準を上回る6.5割も削っているそうです!
こんなに削ってしまって勿体ないのでは?と思ってしまいますが、この削る過程でできた「ぬか」は
茶色のものはたい肥、白いものは米粉メーカーへ、より白くきれいなものは化粧品メーカーで使われており
ゴミが出ない仕組みになっていました。とってもエコですね!
こちらはお酒を発酵させている様子。水面をよく見ると泡がぷくぷくと浮かんできているのが
見え、酵母菌が呼吸しているのが分かるととても不思議な気持ちになりました。
発酵には3週間程度かかるそうです。その間様子を見続けるのはなかなか根気のいる作業ですね。
↑発酵している様子を上から覗いています。 ↑タンクを横から見た様子。意外と深さがあって驚きです。
見学後、日本酒の試飲をさせていただきました。
正直なところ、それまで日本酒を少し敬遠していた部分があったのですが…とても美味しかったです!
すっきりしていて飲みやすく、むしろ飲みすぎないように気をつけねばいけないくらいでした。
豊澤様曰く、冷酒は飲みやすく酔いの回りが遅いため、気が付いたら飲みすぎて悪酔い…ということが起こりやすい
のだとか。節度を持ってゆっくり味わうのがベストですね。
↑試飲の様子。豊祝以外にも沢山の種類があります。
先ほど書いたように、日本酒の旬は冬です。
寒く、そして日本酒の美味しくなるこの季節に、奈良豊澤酒造さんのこだわりのお酒をぜひご賞味ください!