2018.06.25
奈良の銘菓を製造する工場を見学
こんにちは。
今回は、みそせんべいをはじめとする奈良の土産物品を多数製造する、横田福栄堂さんを訪問させていただきました!
昭和23年、初代のご当主が大阪のせんべい屋で修業を積み、昭和26年に創業。
昭和36年に現在の地に移り、昭和40年頃から観光土産品の製造を始められたのだそうです。
奈良のお土産物として有名なみそせんべいは、食べたことがある方、また見たことのある方も多いのではないでしょうか?お味噌の深い香りと海苔の香ばしい香りの相性がとても良くて、癖になる美味しさですよね。
このみそせんべいの大切な材料である「五徳味噌」は、古くから奈良を中心とした周辺地域で作られていたものなのだそうです。
そしてこの味噌が日本に伝わり広がっていったのには、古の中国との交流という歴史も深く関わっています。そんな歴史ある調味料であるお味噌に、新鮮な鶏卵、蜂蜜、精糖を合わせ、みそせんべいの生地は作られます。
ここからは、実際に見学させていただいた工場の様子をお届けします!
こちらがみそせんべいの生地。
通常約1年ほどである醸造に2年もの月日を費やした五徳味噌を使用した生地です。
とても香りが奥深く、思わず深呼吸して香りを吸い込みたくなります!
↑流された生地が鉄板でプレスされ、どんどん出来上がっていきます。
中央の海苔は手作業で置かれ、この写真の状態からパタンと2つに折りたたまれて、あのみそせんべいの形が出来上がります。
また、せんべいの表面をなめらかにするため型は一枚のせんべいを焼き上げる度にその都度綺麗に拭かれていました。
焼きたては少ししっとり感が残っていますが、これがしっかり冷めるとさらに味が馴染み、またパリッとした歯ごたえが生まれます。
また、みそせんべい以外の瓦せんべい等の表面には、写真のような型を使用して焼き印が押されます。
奈良の大仏や鹿など、デザインは様々。
販売されている場所、地域によってデザインも少し異なるそうなので、お店等で見つけた際にはぜひ表面の絵柄にも注目してみてくださいね!
横田福栄堂さんで販売されている商品の数々。
これらはお土産物屋さんや旅館、スーパー、そして一部県外でも購入できるそうです。
奈良で長く親しまれているみそせんべいを始めとするおせんべい、皆さんも見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね!
●横田福栄堂
奈良県奈良市二条町1丁目3-17